運動の重要性と健康スポーツナースの主な役割
スポーツが好きな看護師から人気の働き方が健康スポーツナースです。スポーツ選手のサポートをする仕事がしたい、スポーツを通して患者さんを健康にしたい、地域の人々の健康維持に役立てたい、といった人に適しています。人は怪我をした時は安静にする必要がありますが、回復傾向にあるならばスポーツを取り入れることで治癒がスムーズになります。そういう観点でも、スポーツは健康と深いつながりがあるのです。
人は長く身体を動かさないと運動器の可動範囲が狭まり、身体がなまっていきます。運動機能が低下すれば、ますます運動を敬遠するようになるでしょう。さらに運動不足は筋肉減少の原因になり基礎代謝を低下させるため、肥満や糖尿病、痛風などのリスクを高めてしまいます。上記の点を踏まえると、健康維持のためには積極的に運動を取り入れ、継続させていくことが大切であるのがわかります。
運動をするなら、仲間でチームを組んでスポーツをするのがおすすめです。仲間と楽しむスポーツであれば、一人で運動するよりもモチベーションを高めやすくなります。スポーツは楽しいものと本人が認識すれば、自主的にやりたいと感じるようになるでしょう。こうしたアドバイスを伝えるのも、健康スポーツナースの役目です。
健康スポーツナースは、スポーツ大会の現場でも活躍しています。普段あまり身体を動かさない人、ハードなスポーツが習慣化している人などは、スポーツ中に怪我をするリスクが高くなります。急に頭痛やめまいに襲われる、ふらついて吐き気をもよおすなどのトラブルは少なくありません。
夏場であれば熱中症で倒れ込む人が出てくるため、応急処置をしたり救急車を呼ぶ対応が必要になることもあります。特に熱中症は場合によっては命に関わるため、看護の知識と技術はもちろん、迅速な判断と対応力が求められます。そのため、スポーツ大会などのイベントに従事する際は、突発的な危機的状況に備えて、緊急時の対応をしっかり頭に入れておいた方が良いでしょう。